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6月議会定例会

 

 

日程第1一般質問

 

○議長(阿部六平君)小松則明君

 

1番目に入ります。町長任期の評価と課題について。

震災から間もないがれきだらけで誰もが混乱している中、碇川町政がスタートいたしました。町長は町民主体のまちづくりを掲げ、町民と一丸となってつくり上げられた復興計画に基づき、この4年間新しいまちづくりに一生懸命取り組んでこられました。あともう少しで新しい町が形になろうとしております。「未来に希望の持てるまち」ができることを期待しております。そのためには私たち議員も全力で協力していきたいと思っております。

そこで、町長はまもなく1期の任期を迎えるわけでございますが、碇川町政の評価と課題につてお伺いいたします。

 

2番目です。町長の諸活動について。

町長就任後、土曜、日曜も関係なく、大槌町の代表として、国、県への要望のほか、諸団体への講演、職員派遣要請活動で日本中を駆け回り活動してこられました。その主な内容や成果についてお伺いたします。

また、大槌町は被災後に個人、団体、企業などから多大な支援や、寄附をいただいております。どのような形で感謝の気持ちをあらわそうとしているのかをお伺いいたします。

 

3番目です。人口増加地区の整備について。

今回の津波被害に逃れた地区は、被災世帯の住宅再建などが進み、被災前と比べて急激に人口が増加しております。復興事業などを優先に行っている現状ではありますが、被災を逃れた地区への対応に手が回らない町の状況もわかりますが、地区の住民の方々から改善のいろいろな要望が出されております。このような地区における環境整備や施設整備について、町ではどのように考えているかお伺いします。

 

4番目です。生業の創出について。

被災後、大槌町では人口の流出が進み、若い世代の人口は大幅に減少しています。町を出て行かれた方々の理由はさまざまあると思いますが、特に若い世代の方の理由については、働く場所ではないでしょうか。働く場所があれば、すぐにではなく、3年後、5年後、10年後には必ず故郷である大槌町に戻ってきたいと思っているはずでございます。自分の育った町で、自分の子供を育てていきたいと思っているはずでないでしょうか。そのためには働く場が必要でございます。震災から現在まで町には何社かの誘致企業なども決定いたしまいたし、再建し既に操業を始めている企業もありますが、近隣の市や町と連携して、通勤圏内に男子企業を誘致するべきかと思いますが、いかがでしょうか。

現在の近隣市町との連携した企業誘致の取り組みについてもあわせてお聞きいたします。

 

5番目です。役場職員の育成について。

現在、町では全国の自治体からのご協力により、たくさんの派遣職員が役場で働いてくださっております。震災から4年がたった今でも地元職員よりも多くの派遣職員が大槌の復興ために地元を離れ、家族も残して来てくれていることに対して、本当に頭が下がる思いであります。心より感謝いたします。

派遣職員で来てくださっている職員の中には専門的な知識や経験を持った方々がたくさんいらっしゃいます。地元職員にもその方々の知識を学ばせていただいて、地元職員の育成をするべきと思いますが、いかがでしょうか。

若手職員が多い地元職員は、今は派遣職員さんに支えていただいている状況といっても過言ではございません。若い職員と派遣職員さんとの仕事上の接点をふやし、業務のノウハウを吸収してほしいと思っています。復興業務に携わる日々となっていることから、研修や講習会を開こうということではなく、日々の業務の中で自然と学べる職場環境や体制を職員配置等の配慮等でつくるべきと思いますが、町の考えをお伺いいたします。

質問は以上でございます。

 

○議長(阿部六平君)町長。

○町長(碇川豊君)

1点目の町長1期目の任期を迎えるに当たっての町政の評価と課題についてお答えいたします。

私は、平成23年8月に大槌町長に就任してから、本年8月で4年を迎えようとしております。就任当時は被災自治体の中でも職員被災率や建物被災率が最悪となる状況の中、がれきが山のようになり、業者不足や資材の高騰、人口の高齢化も含めて多くの課題が山積しておりました。町の再生に向け、どこから手をつけたらよいのか途方に暮れるような状況でありました。

しかしながら、町民の皆様のふるさと再生に向けた思いと行動力を信じ、住民こそが復興のエンジンと思い、住民主体のまちづくりの方針を掲げ、各集落10の地域に設置した地域復興協議会を主体とした町の復興基本計画をいち早く策定し、それに基づいた復興まちづくりを着実に進めてまいりました。

これまでの取り組みについて、復興基本計画に掲げる4つの生活基盤で申し上げますと、空間環境基盤では土地区画整理事業や防災集団移転事業で盛り土工事や用地買収を着実に進め、移転先の用地取得を95%まで進捗させたほか、住宅再建に向けた移転先団地の宅地募集も開始し、応急仮設住宅から新たな団地や災害公営住宅の移行を進めてまいりました。  

来年3月には大槌町の消防署、源水大橋が完成予定となっております。

また、各地域における避難路や三枚堂・大ケ口間のトンネル整備に係る調査などにも着手し、地域防災体制の強化にも努めてまいったところでございます。

社会生活基盤におきましては、震災によって発生した膨大な災害廃棄物について全国の各自治体の協力もいただきながら、撤去・運搬を完了させたほか、来年4月の開院に向けた県立大槌病院の再建や、あるいは火葬場整備の着手、大槌町社会福祉協議会と連携した応急仮設住宅入居者の心のケアや見守り訪問など、高齢者や子育て世帯、子供、障害者など町民誰もが孤立せず、互いに支え合い、生きがいと希望をもって暮らすことのできる社会の実現に取り組んでまいりました。

経済産業基盤では、当町の基幹産業である水産業の再興ため漁業学校を開校し、漁師の担い手を育成するとともに、ハード面ではさけますふ化施設や製氷貯氷施設などの整備を進め、廻来船誘致にも力を注いでまいりました。

雇用確保の面では、株式会社小野食品様などの6社の企業誘致も決定し、地元雇用の確保に努めてきたところでございます。

また、被災事業者の事業継続に向け、新町地区及び安渡地区に産業集積地の整備を進め、仮設から本設へと自立した経営基盤の確立を図る各種制度の利用に向けた支援も進めてきたところであります。

教育文化基盤では、小中一貫教育体制の整備を図り、本年4月に大槌学園、吉里吉里学園を開校させたほか、小中一貫教育校大槌学園の新庁舎の整備に着手するとともに、当町独自のふるさと科も本格的に始動させ、防災教育や地域コミュニティーとの連携を促進させるなど、ハード・ソフト両面での教育環境を整備してきたほか、被災した公民館の復旧にも着手し、コミュニティー活動や生涯学習活動の拠点の整備に取り組んでまいりました。

課題といたしましては、まずは応急仮設住宅から1日も早くついの住みかへ転居できるよう復興を加速させることに集中したいと考えております。

また、暮らしの再建に当たりましては、産業の復興や企業誘致に取り組み、生業の再生に向けて力を入れなければならないと考えております。

先ほど、一般質問の中にもありましたとおり、浸水していない地区の環境整備等にも力を注いでいかなければならないと認識しております。

いずれにいたしましても、これら解決に向けて取り組んでいかなければならないと考えております。こうした復興事業等について、地方負担の問題が生じておりまして、この克服をしながら復興の歩みを加速させるとともに、本年度中に大槌版の地方創生総合戦略を策定することにより、定住人口の減少防止と交流人口の拡大を図り、持続可能で活力あるまちづくりを目指し、全力で取り組んでまいります。

 

次に、2番目の町長の諸活動について

国等への要望等の内容、成果についてお答えいたします。

震災からの復興事業を進める中で、財源措置や職員の確保、国や県が所管する事業の早期着手など、町だけでは解決することが困難な課題が数多くあります。このため私は町長就任以来、これまで政府・与党、県などに対し、上京しての要望のほか、国会議員が来町する機会などを捉え、町独自や岩手県沿岸市町村復興期成同盟会を通じた要望を行うなど、積極的に要望活動を展開してまいりました。

これまでの主な要望項目といたしましては、復興に係る各種支援措置の延長、応援職員の派遣継続などの復興事業に係る人的支援等の拡大、応急仮設住宅の住居要件の緩和、JR山田線の早期復旧、三枚堂大ケ口間トンネルの整備支援、復旧・復興事業用地の円滑な確保、これらのほか各年度においてさまざまな諸活動なども盛り込みながらお願いしてまいったところでございます。

この結果、早期の対応が困難な要望事項もある中、応急仮設住宅の住居要件の緩和や、被災地における土地収用手続の簡素化など当町が強く望んだ要望事項について国等において対応していただいたことは、要望活動に一定の成果が出たものと考えております。いわゆる土地収用法の一部改正ということで収用裁決の事案も今取り組んだところであります。

また、要望活動以外にも復興事業を担う応援職員を確保するため、全国の各自治体に呼び掛け、訪問するなどにより、地元職員を上回る応援職員を抱える職員体制を実現してまいりました。このことについては、今大槌町の復興予算は1,000億を超える状況の中で、まさに政令都市並みの予算を抱えているという状況にあります。政令都市並みといいますと、2,000人も5,000人も1万人ともいわれる職員を抱える中、大槌町においては現在地元職員、そして応援職員を含めて292名という体制でやってきたところでございます。雇用の場の確保に向けたトップセールスを展開しながら、ヒューマンウェブや壮関といった首都圏からの企業誘致も実現することができました。

また、企業や団体に対しましても、継続して足を運んで被災地の現状を伝えることにより、横浜ゴムによる森の防潮堤整備の実施やDHCによる鎮魂の森整備への財政支援、ファイダーによる定置網漁船への財政支援や、町民バスの寄贈など多くの復興支援をいただくことができました。まだまだ多くのご支援をいただいておりますが、割愛させていただくわけですが、本当に多くの企業等からも、個人団体等からも支援をいただいたところでございます。

今後におきましても、これら諸活動により被災地の実情を伝える活動を展開してまいりたいと考えております。

また、多大な支援やご寄附等についてどのような形で感謝の気持ちをあらわしていくのかという考えについてお答えいたします。

震災から今日まで台湾赤十字、DHC、ファイダー、山崎製パン等を初めとする国内外の企業及び個人の方々から多大なる支援物資や寄附金をいただきました。昨日も関東方面に居住する方から1,000万円のご寄付もいただいたところでございます。

寄附金については、寄附をいただいた方の使途のご要望に沿うようふるさとづくり基金や災害の記憶を風化させない事業基金など、目的別の基金に積み立てし、毎年度取り崩して事業に充当してまいりたいと考えております。いただきました寄附金が町民一人一人の復興と活力ある大槌町を築くために活用できる寄附金の使途につきましては、検討を重ね、大槌町の住宅再建独自支援事業や教育環境の充実などに活用させていただきたいと思っております。

寄附をいただいた方への感謝の気持ちのあらわし方といたしましては、まず第1に1日も早く復興を成し遂げ、町民の生活の再建と日本全国、世界に誇れる大槌町を築き、国内外に発信していくことだと考えております。

ふるさと納税等の寄附金につきましては、今年3月より寄附をいただいた方に特産品贈呈事業を開始しております。寄附金の御礼としては特産品を贈呈し、あわせて大槌町の特産品を紹介させていただく事業であります。

また、東日本大震災記録誌編纂事業により現在作成しておりますが、記録誌が納品され次第、ご支援をいただいた自治体、ボランティア団体、企業などへ記録誌を贈呈する準備を進めております。

 

次に、4点目の近隣の市や町と連携した企業誘致による生業の創出についてでございますが、当町において企業誘致を行うに当たっては、事業拡大の予定や用地規模等を把握するマッチング調査などさまざまな情報をもとに条件等が合致した企業に対し、直接交渉を実施するなどの方法によっているところでございます。

東日本大震災津波後、これまでマッチング調査において3,768社にアンケートを実施し、情報提供の依頼のありました37社に誘致に関する説明資料の送付をしております。さらに、立地の見込みがあると判断された23社の企業を継続的に訪問した結果、水産加工業を中心に6社の企業と立地に関する協定書を取り交わすことができました。ここでの雇用につきましては、全体で150人から200人程度と見込まれておりますが、これは正社員のほかパート従業員も含むものでございます。

議員のご指摘のとおり、企業からの給与等が家庭の主な収入になるような、いわゆる男子型企業の誘致については、定住促進等の観点からも町でもそのような企業の誘致は重要であると認識しております。当町への立地を希望する企業の把握にこれからも努めてまいりたいと考えております。

次に、近隣市町との連携した企業誘致についてでございますが、誘致活動は自治体間で競合する場合もあり、個別の誘致における連携は難しいところではございますが、当町と釜石市で運営費を補助している広域財団法人釜石・大槌地域産業育成センターにおきましては、高度ものづくり技術と企業連携による高付加価値加工技術の向上を推進しているところでございます。今後、開通が見込まれる三陸縦貫自動車道により物流事情の好転も期待されますことから、釜石・大槌地域が高度ものづくり加工の集積地となることで、その波及効果として他地域企業の誘致、あるいは正社員雇用の拡大につながるものと考えており、こういった連携についても引き続き取り組んでまいりたいと考えております。

いずれにいたしましても、広域連携は大変重要な要素であるということでありまして、今後とも広域連携には鋭意努めてまいりたいと考えております。

また、大規模な雇用人数の確保や工場立地に伴う市町村間の役割分担について県が関係市町村の調整を行った事例もあると聞いていることから、近隣市町との連携の可能性を広げるため、全県的な情報を有する県と当町との状況の情報の共有化の強化に取り組んでまいりたいと考えております。

以上、私から答弁いたしましたが、

 

残りの質問につきましては、担当から答弁させていただきます。

○議長(阿部六平君)復興局長。

○復興局長(那須智君)それでは、3番目の人口増加地区の整備についてのご質問にお答えいたします。

議員ご指摘のとおり、現在町では震災復興を一番の優先課題として、震災復興土地区画整理事業、防災集団移転促進事業、災害公営住宅建設事業を進めているところでありますが、自主再建された被災者の皆様の多くが、沢山地区、大ケ口地区、柾内地区、臼沢地区等を中心に自宅を再建されており、その方々を含む地域の方々へのインフラの整備が追いついていない状況にあります。

こういった状況を受けて、町では新たに造成している防災集団移転促進事業の住宅団地に対しましては、復興交付金事業を申請し、下水道事業、上水道事業を進めているところであり、またその周辺地域についても復興交付金の効果促進事業を活用してインフラの整備を進めているところであります。

被災者の方々の多くが自主再建した地域においても、快適な生活環境を維持していく上でインフラ整備は必要であると認識しております。

そういった状況を踏まえ、昨年度から少しずつではありますが、地域の要望等に応えて街路灯の設置や道路舗装等の修繕を行っているところであります。今回の議会においても町道整備の検討調査業務を行うための委託料を補正予算に計上してございます。道路関係を初めとするインフラ整備には多額の事業費が予測されることから、社会資本整備総合交付金事業等を活用し、できるだけ速やかに実施されるよう努めてまいります。

○議長(阿部六平君)総務部長。

○総務部長(澤舘和彦君)私からは質問の5番目、役場職員の育成についてということでお答えいたします。

震災以降、全国の自治体や民間企業から多くの職員を派遣いだいておりますが、平成27年6月1日現在において、町の地元、プロパー職員127名、町任期付職員45名、岩手県からの割愛職員6名、派遣職員112名、民間からの応援職員4名の294名体制で復興・復旧業務に当たっておりますが、職員の半数以上が派遣・応援職員という全国でも類を見ない体制となっております。

議員ご指摘のとおり、多くの優秀な派遣職員の皆さまから専門的知識や、各自治体での先進事例、仕事の進め方など学ばせていただきたいと考えており、職員数には限りがありますが、班内に必ず地元職員を配置し、日々の業務を通じて業務の収得ができるよう工夫をしているところであります。

今後とも派遣いただく職員の職務経験等を勘案しながら、適正な職員配置に一層努め、派遣職員の力を借りながら、将来のまちづくりを担う地元職員の育成を図ってまいりたいと考えております。

以上でございます。

○議長(阿部六平君)再質問を許します。小松則明君。

○7番(小松則明君)ご答弁ありがとうございます。これから、活字を読むのは私は下手なんですけれども、それと気分が高まると大槌弁丸出しになりますので、派遣の方々はわからない部分については、後で地元職員なりに聞いてください。何言っているかわからないとね、大変でしょうから、それを言っておきます。

まず、町長、就任して1期目でいろんなところにやっているというのは事実で感じております。その中でもやはり土地収用法、でかい何十というものを土地収用法でしなくちゃないというのを小さな部分、5宅地でも収用法ができるということで、安渡とかいろんな部分に対して許可、認可がおりて、けさ安渡に行ってきました。いろんな部分を見て、床屋さんに行きながら見たら大仏さんの上はもう山が切られて、お客さんが入ってきたときに、なかなか進まないと思ったけれども、木を切ったら一時間に進んだなと。一時間は早く進んだということですからね。そういうわからない人たちは最初が肝心で、そこまでは時間がかかるんですよと。いろんな条例があるんだ、いろんな制約があるから、それでなかなか進まなかったんだよ。みんなそれは町民の財産でしょうと。そういうことを町長、また町の方々、それをわからない方々の町民の皆さんもいるのさ。何、何進まない、進まないということを、雨が降っても町長が悪いというのもある。そして、この4年何カ月、あさってで4年3カ月になりますけれども、そういう方々の鬱憤、そういうものに対しては息抜きもいいけれども、間違った息抜きでなく、ちゃんとした対応というものが必要と思いますが、町長、そういう部分に対してですが、いろんな勘違い、いろんな部分に対して、これから町では集約というか、進み具合の再確認、再認識をさせるということに対しては、こうしてこうなったから今ここまで進んだ。この部分には時間がかかったんだよということを再認識させる部分もありかなと思っておりますが、町長いかがですか。

○議長(阿部六平君)町長。

○町長(碇川豊君)今の進捗状況について被災者の皆さん方にしっかり確認してもらうことが大事だと思っておりまして、この6月か7月の間に住民に対しての被災状況の進捗についてバス等で見学させるということについても今企画しております。これまでの進捗に当たりましては、先ほど小松議員からありましたとおり、財産権の問題についてなかなか容易ではない状況でありました。○○ほか4名という登記簿の名義人、あるいは155年ぐらい前の会津藩主松平容保公が京都守護職、尊王攘夷が起きているころからの被相続人の側の土地、それから抵当権の問題、相続人同士の関係の問題、あるいは境界の不明等の問題でなかなか土地取得についてはなかなか難しい状況でありましたけれども、今現在防集先等の取得率については100%に近い状況になっておりまして、今先ほど安渡地区の伐採という話がございましたけれども、既に設計等が行われておりまして、順次工事が進むものと思っております。

いずれにいたしましても、土地収用法との関係も今クリアして、財産権の問題も法改正を大槌町から迫って改正していただいたということで、これからの全国で起こり得る災害対応にもこれから寄与するものだと理解しております。

○議長(阿部六平君)小松則明君。

○7番(小松則明君)町長、そのとおりです。阪神淡路大震災のときは26議案でしたっけか。この東日本大震災大津波に関してはその後にできた、国会議員の先生方が来て68議案の法律を新たにやったという話を聞いておりました。

まず、その部分で町長の活動、町長は土日関係なくいろいろ動いておるわけでございますが、特に政府とか、県、いろんなものを歩いております。出張もかなり行かなくちゃないと、体を心配しておりますが、やはりこの4年間で町長が国の議員会館なるもの、いろんな先生方に陳情し、参るところについて私もちょっと同行した部分もありますが、やはり名刺を置いて1時間、2時間待たされるのは当たり前、1日何議員も回れない。ところが、今の町長がどうもどうもということで入れる状態になっているものに関しては、これはいいもんだと。やはりこの4年というものは、ただ名刺だけおいてきてるんじゃない、中身で突っ込んでいろんな、本当にさっきも言いましたけれども、5宅地でもできるというのは全国初めてで、大槌町発信だということは本当にこれからのほかの部分の日本の南で震災が起きた場合とか、地震の震災はその場で立ち上げればいいけれども、津波は何もまっさらに持っていきます。いまだに大槌町にはまっさらなところ、今埋め土が始まっておりますけれども、津波という怖さ、人の亡くなる辛さ、人の亡くなる姿、そういうものというのを考えると、この11日が来るたびに思い出されております。

まず、町長、これからも県並びに一番国会の方々が自主財源を使わなくちゃないと。おんぶにだっこというのは私も全部やってくれとは思っておりません。大槌町も幾らか出すけれども、ただ蓄えと大槌町は山しかなくて平地がなかった部分で、復興の部分、最初に切るお金がかかると。用地の部分に潰えは全額負担だけれども、その他もろもろに対しては自主負担が必要ですよ。じゃ、最初にやった人たちは勝ちですよ、ばっと復興予算で。私たちは次のステップに行くときは自主財源が必要だということに対して不公平を生じるんじゃないかということを感じておりました。それについてもあれですけれども、やはり町長、実感としてこの4年間つながった部分に対して、国会の先生とかそういう部分に対してのつながりとか、そういう入りやすいという感じは感じておりますか。

○議長(阿部六平君)町長。

○町長(碇川豊君)おかげさまをもちまして、何度も顔を合わせるごとに名刺は当然不用となって、顔パスで対応させていただいて、冗談を交えながら会話、要望はいいからみたいな話の中で、しっかり要望も聞いていただく。あるいは各省庁を集めての私からの提言の機会などもいただくなど、大変被災地大槌町に対しても配慮いただいているということで、大変ありがたく思っております。

また、今回の平成28年度以降の復興事業に係る自治体負担の地方負担額等についても、被災地の度合いの高い大槌町の意見、あるいは陸前高田市と合わせた意見等もしっかり聞いていただく、そういう環境になってきているということは本当にありがたいことだと思っております。

○議長(阿部六平君)小松則明君。

○7番(小松則明君)質問は後先いろいろ私は飛びますけれども、さっきのハード面、経済産業基盤ということでハード面、さけますふ化場ができたということで、さけます、さけますふ化場ですよね。これは前にもちょこっと言いましたけれども、大槌の第1次産業、海のところ、南部鼻曲りザケということで、それこそつかみ取りとかいろんなことをやっています。あそこはサケだけのふ化で終わるのか。時期をずらしたマスというものもいろいろな、それこそ今時期上がるそういうマスもある。そういう研究的なものに対してさけますふ化場ということはマスも含まれるという意味で捉えてよろしいでしょうか。

○議長(阿部六平君)産業振興部長。

○産業振興部長(藤枝修君)小松議員のご質問にお答えいたします。

さけますふ化場でのマスのふ化事業の可否についてでございますが、さけますふ化場につきましては、施設の名前がさけますふ化場になっておりますが、実はこれは補助事業上、サケのふ化のみを認められたものでございます。なぜそれなのにさけますふ化場という名前になっているのかということにつきましては、補助事業を実施した際に、さけますふ化場という名前の補助事業での施設整備だったがために、マスのふ化事業は行わないにもかかわらず、さけますふ化場という名前がついたという実情がございます。

○議長(阿部六平君)小松則明君。

○7番(小松則明君)それは答弁になっていないな。サケもマス科、やはり物事をやるんだけれども、サケだけで終わって、あとは投げておくのか、そういう利用方法というものは私は宝の持ち腐れ、やはりいかにこの小さな大槌町がお金を稼がなくてはいけない。そういうものに対してやはり例えばマスをやるにも3年、4年というお金をかけなければならないんだけれども、やはり将来的なお金を稼がなければ大槌町は成り立っていかない。そういうふうに皆さん思っているでしょう。それをつくるのが今ここにいる皆様方であって、私たちは応援に回りますよ。それをサケだけだ。さけふ化場にすればよかったんですよ。マスというものに、物事に矛盾があったものに対して、マスをやりたいんだ。新規事業にもなるでしょう。やはり新しいものにトライし、条例とかそういうものは変える、条例というのは決めた人がいれば、それを壊す人がある。この震災というものは何もない状況からいろんなものの条例もつくったんだから、そういうことを大槌町から発信しなくちゃならないと私は思っております。

その部分に対しても、やろうかな、そうじゃないかなという心の答えはどのようですか。

○議長(阿部六平君)産業振興部長。

○産業振興部長(藤枝修君)さけますふ化場でのマスのふ化事業の今後の検討はあるやなしやというご質問かと思いますが、ただいま答弁したように、あの施設では今現在は補助事業上、マスのふ化事業は行えないものとなってございますが、当然小松議員のご指摘のように、可能性があればその方策についても探っていくというのが町のあるべき姿勢であると思っておりますので、その部分につきましては、今後可能性があれば国等々と協議しながら、施設の利用が可能かどうか、それとふ化場、こちらについてもマスのふ化の技術的な課題が解決できるか、そこの是非について今後検討してまいりたいと考えてございます。

○議長(阿部六平君)小松則明君。

○7番(小松則明君)そうですよ、部長やはりトライしなくちゃ。何も決められたところに、このぐらいの大槌町で、こてんぱんにやられた大槌町だから、そこから何を見出す、それこそ前に私言いましたけれども、葉っぱでばあちゃんとか年収1,000万、山にいっぱいあるからということで、最初の事業はかなり葉っぱが売れなかった。料亭に通いながら、そこの役所あるいは農協の方だったかな、料亭に自腹を切っていって、どういう葉っぱがいいのか。それで、今はタブレットをばあちゃんがぶら下げてやりながら、あの人に負けた、この年度は差をつけられたとか、何億の事業ですよ。そこには子供たちが集まる。やはり地元に何かのお金が、言うなれば銭が集まるところには子供が生まれる。そういう意味で言っているわけで、前向きに考えてほしいと思っております。

それから、団体とか、それこそ台湾の方々、DHC、ファイダー、いろんな方々についてはかなり本当に、来たときには手を合わせるような感じで思っております。これは本当に世界を通じて、被災地というものに対してやはりかなり私は感情、この話をするとちょっと私は涙もろくなるんで、ちゃんと気持ちを伝えていただきたいと思います。

次についてです。生業。大槌町で住んでいて、言うなれば企業をつくる場所、広いところあるの、ないの。ないんですよ。産業集積地とかいろんなものをつくりました。つくりましたけれども、それで間に合うのか、間に合わないのかという部分に対しては、私は前々から本当に山と海と、その間、大槌、小槌も分かれている。だから穴も建てましょう。いろんな考えを持ちながら。そしたら、その昔大槌町は釜石製鉄所にベットタウンということがあって、かなり製鉄所が盛んなときには大槌町も潤ったということもあります。

私が言いたいのは、土地がなかったら近隣市町に土地を見つけて、大槌町でこういう事業を持ってきたんだけれども、土地があるあなた方のところにどうだろうと。ただし、大槌町からも半分ぐらい男の人を入れてくれないだろうかと。そういう形をとる。ただ企業を引っ張ってくるのは市町村のやはり競争がある。これも確かでしょう。確かだけれども、自分に手が負えない部分に対しては他市町村にやって、それが通勤圏内であれば男の人たちの仕事もできるんじゃないか。言うなればベットタウンでいいんですよ。大槌町にお金が入って、子供が育てられれば、私はそれにこしたことはないと思います。

人は生きるために飯を食わなければならないから。飯を食うにはお金が必要だということで、これからもそういう思いを持っておりますが、それについていかがでしょうか。

○議長(阿部六平君)町長。

○町長(碇川豊君)企業誘致で一番大事なのは、やはり土地の確保であるわけですが、今現在柾内の工業団地ということになって、千田精密様とか、あるいはエノモト様が誘致されて今活動しているわけです。これから企業誘致をするといってもなかなか用地がないということであります。そうした中で三陸縦貫道が平成30年度以降、あちこちで開通になってくるということで、宮城県の登米地区におきましても企業誘致が進んできているという状況から鑑みますと、仙台から大槌まで2時間圏内ということを考えれば、大槌町の企業誘致について用地の確保は大変重要なことであると考えております。

例えば、インターチェンジ近くの北小跡地の、今福幸きらりがやっているわけですが、それが全て移転した後のあの土地の有効利用についても、住民の皆様方と意見交換しながら、企業誘致の視点から用地の確保について定めながら、対応していくことも大槌町にとっては大変意義のあることではないのかなと思っているところであります。

○議長(阿部六平君)小松則明君。

○7番(小松則明君)ありがとうございます。町長、なんでかんで企業誘致で男の人が仕事ができる、銭を稼いで大槌町で子供を育てるということが一番大切だと思っております。よろしくお願いいたします。

それから、人口増加地区についての整備ということで復興局長。これについては、答弁に対しては高く評価しております。

まず、この中で今の世の中に水道を飲む、排水はどうなる、言うなれば排水のない状況で、食べる飲む、自家水で上げる、その排水は地下浸透にする。自家水で上げて排水はやる、これは環境的にどうなのか。水質調査をすればまずまず飲めるような状況なんですけれども、今の世の中にそういうことがあっていいのか、ないのかという話になると、それこそ資本整備の中の部分で社会資本整備交付金。社会資本整備交付金は、国交省所管の地方公共団体向け個人補償の一つの交付金として原則で一括し、地方公共団体にとって自由度が高く、創意工夫を生かせる総合的な交付金として平成22年度に設置された。活力の創出、水の安全・安心、市街地整備、地域住宅の支援といった政策を目的にするためのものだと書かれてあります。さっき言ったとおり、そのものについて街灯とかいろいろなものについてありましたけれども、やはり住むところには整備が必要だ。これが震災がなかったら、だんだんにということもあるんですけれども、やはりもう排水もないところとかそういういろんな部分について、もうどうしようもないから建てちゃったということに対して、後から追っかけていくということで、強くこれは進めていきたいと思いますが、局長どうですか。

○議長(阿部六平君)復興局長。

○復興局長(那須智君)全く議員のおっしゃるとおりでございまして、被災した方々が多く新たに土地を求めて、どんどん下水道とか上水道がないところにも宅地になっていると。そういった中では私たちも復興交付金内の復興事業として取り組みたいと思うんですが、なかなかそれも国から認めていただいていないんですけれども、そういった中で既存の枠組みの中でできるだけ速やかに進めてまいりたいと考えてございます。

○議長(阿部六平君)小松則明君。

○7番(小松則明君)本当に何をするにも銭はかかる。銭をかけるにはどうしたらいいかという話になれば、お金を納めてくれる企業、ましてや住民、いろんなものがなければならない。基本はやはり税金、いろんな収入が必要でしょう。だから、1次産業にも企業誘致にも、ほかの市町村に通勤範囲内のところからもお金を持ってくる、それを大槌町で使ってもらう。それが大槌町の資金源になり、いろんな部分交付金からもらうんだけれども、それに大槌町に戻ってこられる状態をつくる。この後うちの会派の三浦議員がいろんなそのものに対してお聞きしますので、深くは私は入りませんけれども。

それと、時間がないんですけれども、役場職員の育成について。これは答弁どおりだと思っております、それと、この議会の場所で、やはり言うのは不謹慎かもわかりませんけれども、たまには酒を飲みながら、どこから来たんですか、そういううまいものがあるのかと。大槌にもこういううまいものがあるんだと、おいしいものがある、そういうところで酒を交わしながらやはり打ち解ける、そういうものがあって、大槌会というものが東京とかいろんな、カワノさんでしたか、初代会長は、いろんなものが出てこの間も新聞とかいろんなものに載っていましたけれども、そういうのを見ると第2のふるさとだと言われるような大槌町、なんかうれしい気持ちでいます。これからも派遣の職員の皆様、大槌町をつくるのはあなた方でありますし、議会でもありますし、今の町民でもあります。力を合わせて大槌町復興に対してご尽力いただければと思っております。

きょうはありがとうございます。以上で終わります。

 

○議長(阿部六平君)小松則明君の質問を終結いたします。

 

 

 

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